ExcelでQRコードを使って検品チェックする仕組みを作ろう

社内SE(ブログ)

昨日、工場の製造部から「違う部品を誤って使ってしまった」と連絡がありました。どうやら形の似ている部品を間違えて使用した模様。

どうにか間違えないように事前にチェックする仕組みを作ってほしいと依頼があり急遽対応することに・・。

あまり難しいものは作れないですが簡単なもので良いのなら・・、とりあえず自分のできる範囲で使用する部品をチェックする仕組みを作ってみます。

ExcelとQRコードで検品する仕組みを作る

一般的に部品や原料などの管理はどのようにされているのだろうと考えてみると、QRコード・バーコードなどで管理されていることが多いです。

お恥ずかしながらウチの会社では部品のバーコード管理できておらず、これを機に導入してみようと思います。

工場などでは部品や食品原料などはそれぞれコードを付けてデータベース化し、バーコードで管理することで在庫管理やロット管理、食品製造でしたら賞味期限などによる先入先出しなどの管理も容易くなります。

しかし、実際これらのシステムを外注ってなると物凄い金額になったりするんですよね。数百万、数千万単位です。なので経営者も簡単には首を縦に振らない・・・。

如何に安く、簡単に(私は簡単なものしか作れませんが・・。)作るかがポイントになります。

そこで今回はどの会社にでも使用されているExcelを使って作ってみることにしました。

その内容はすごく簡単で、

①部品(原料など)に原料コードを付ける。
②原料コードをバーコード(QRコード)化する。
③バーコードを部品や原料などに表示する。
④作業指示書などの帳票に使用する原料の原料コード(バーコード化したもの)を表示する。
⑤使用する場面において作業指示書と使用する部品のバーコードをバーコードスキャナーでスキャンする。
⑥バーコードスキャナーでスキャンしたデータがExcelに反映され、Excelでの計算式などによって同一品(食品原料などは期限切れなどもチェックすると良いかも)かどうかを判定する。

上記内容にプラスしてExcelのマクロ(プログラム機能)などを使って履歴や、間違った部品をスキャンした際にアラームを流すなどを盛り込むともっと良いシステムになると思います。

必要なものを準備しよう

1.バーコードスキャナーを準備しよう

検品チェックを行うソフトはExcelですが、バーコードスキャナーを準備しなければなりません。安くで便利性の良いスキャナーを探してみると良いのを見つけました。

teraのBluetoothスキャナーです。

画像:teraのBluetoothバーコードスキャナー
画像出典:amazon
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こちらの商品はバーコード・QRコードを読み取ることができ、コンパクトで軽量。持ち運びがすごく楽です。小さいので収納にも場所を取らず大変便利です。

Excelなどで使用する際には、スキャンする度に改行(エンターキー)する設定もできるのが良いですね。価格も5000円弱で買えるので大変満足しています。ウチの会社では3台購入しました。

電池はUSB充電で結構長く持ちます。

teraのバーコードスキャナー

2.ExcelにQRコードを表示させるための準備

これからExcelにQRコードを表示させていきますが以前の記事でもお伝えしましたとおり、使用されているExcelによってはQRコードが使用できない場合があります。

QRコードを使用できるか確認する方法は下記のとおりです。

①Excelを開いて「開発タブ」から挿入をクリックします。挿入をクリックすると右下にコントロールの選択というアイコン(工具みたいなアイコン)がありますのでそちらをクリック。

画像:Excelの開発タブ
Excelの開発タブを表示

②コントロールの選択の一覧から「Microsoft Barcode Control」があるかを確認します。13.0以降ならQRコードが使えます。

画像:コントロールの選択の画面表示
コントロールの選択の画面

コントロールの選択の一欄に「Microsoft Barcode Control」がない場合には、access runtime(2013以降)をインストールしなければなりません。しかし、インストールができない場合などがあるため、その時は下記の記事を参考にインストールしてみてください。

3.現場で使用するPCの準備

最後に検品をチェックするPC(パソコン)の準備です。

ここで準備するPCは内容によるもの、環境によるもの、人によるもので準備する必要があります。

例えば内容ではExcelのマクロを使用する場合はタブレットPCは使用できません。タブレットPCではマクロが使えないためです。

環境の場合ですと、水を使用するとか粉を使用するなどPCの環境で防水(そんなパソコンあるのかな?)、防滴。頑丈かどうかです。

人の場合は作業される人の年齢などによって重いもの・軽いものを考えたり、文字が小さいと読めないという方もいらっしゃるでしょう。その場合には大きめのPCが良いかと思われます。

コンパクトは扱いやすいが、見づらかったりする

その他タッチパネル搭載のPCの方が操作性良いですし、持ち運びができるようディスプレイとキーボードが分離するタイプも良いかもしれません。

使用される現場の環境、人などによってPCを選ぶ必要があります。安価のものを選びすぎると起動が遅かったり処理が遅かったりと逆効果になる場合もありますし、その場合にはまず使われなくなります。

PC選びも重要ですね。

Excelの内容

最後にExcelの内容についてです。

ExcelでQRコードを作成する方法

ExcelでQRコードを作成する方法は下記の通りです。

①Excelを開いて「開発タブ」から挿入をクリックします。挿入をクリックすると右下にコントロールの選択というアイコン(工具みたいなアイコン)がありますのでそちらをクリック。

画像:開発タブの一覧
Excelの開発タブから挿入をクリック

②コントロールの選択からMicrosoft Barcode Controlをクリックします。

画像:コントロールの選択画面
Microsoft Barcode Controlをクリック

するとカーソルが矢印から+に代わり、ドラッグ&ドロップしてバーコードを作成します。

画像:作成されたバーコード
作成されたバーコード

④バーコードをQRコードに変更します。バーコードの上で右クリックを押し、Microsoft Barcode control オブジェクトを選択、プロパティをクリックします。プロパティ画面では、スタイルを11-QRコードを選択し、OKを押すとバーコードからQRコードに変更になります。

画像:バーコードコントロールのプロパティ画面
プロパティ画面でQRコードを選択

⑤QRコードに原料コードなどの情報を持たせるようにするには、例えばとある原料のコードがセルB2に入っていれば、バーコードの上で右クリックを押しプロパティを選択します。プロパティ画面が開いたら「linkdcell」という項目がありますのでそこでB2にすれば、G0001という文字をQRコード化してくれます。

画像:QRコードのプロパティ画面
QRコードに情報を持たせる

補足として原料コード以外の情報も持たせたい場合などは、原料コードに「&」を用いて情報を載せます。例えば使用期限日の情報を載せたい場合、セルB4に使用期限日を打ち込み、セルB2に「G0001&B4」とすればQRコードにG0001と使用期限日の情報が含まれるようになります。

この情報を持たせたQRコードを部品や原料にシールなどで貼り管理していきます。

比較判定する仕組みを作ろう

使用して良いものか判定させる

上記QRコードを使って判定させる仕組みを作っていきます。

こちらも簡単で例えばですけど、

①セルA1に作業指示書に書いてあるQRコードをスキャナーを使って入力する。(G0001を使うようにQRコードで指示)
②セルA2に使用する部品のラベルに貼ってあるQRコードをスキャナーを使って入力する。(G0001と使用期限日)

後は読み取ったデータを計算式(IF)などで同じ原料コードかを判定させればOKです。とても簡単ですね。

※部品のラベルは期限日まで含んでいるので、単純に=if(A1=A2,”OK!”,”NG!”)ではダメです。お互いのQRの情報が原料コードだけならこの式で問題ありませんが、そうでない場合は別途お互いの原料コードだけを取り出したセルで比較するなどが必要です。

前述しましたが食材などの場合は使用期限などでも判定ができたほうが良いので、QRコードの中にその情報も載せます。バーコードではなくQRコードを用いるのは、QRの方がデータ(文字数)をたくさん扱えるためです。

使用期限などは日付ですが、Excelは日付を数字で表すことができます。なので原料コードと日付をQRコード化し、セルA2のデータからMID・LEFT・RIGHT関数などを用いて部分的に使用期限日データを取り出し、今日の日付などと比べて判定させるだけです。

あとは部品などを使用する前にスキャンしてチェックすることで、指示書どおりの部品を使用しているか、期限内で使っているかを確認することができます。

さらにマクロを用いて履歴を残すこともできると思います。

最後に・・

ExcelでQRコードを使った同一品か確認する方法でした。

説明が下手で申し訳ないです。

仕組みも単純すぎるものですが、安価ですしマクロも組めばちゃんと履歴も残せます。下手に外注するとホント鬼のように請求されます。

予算も下りない、時間もないという方はぜひお試しください。