先日、社内のExcelでトラブルが頻発して大変な目に遭いました。
Excelのバージョンの違いからくるトラブルだったり、Microsoftのセキュリティ強化による更新が理由で動かないなど大変な状態でした。
ようやく解決に至り、もし同じ現象に遭われている方もいるかもしれない、また自分用として備忘録を残していきたいと思います。
社内で発生したトラブル
うちの会社で発生したトラブルは下記のとおりです。
1.Excelの一部のマクロボタンがファイルを開くたび巨大化する。
2.Excelのマクロが使用できなくなった。
3.ExcelにQRコードを設置したら一部のExcelでマクロエラーが表示されるようになった。
こちらの解決方法についてまとめていきたいと思います。
Excelの一部のマクロボタンがファイルを開くたび巨大化する
通常同じサイズのマクロボタンが勝手に巨大化されるようになった現象が発生しました。
始めは誤って変な手順を踏んだのかなと思い、サイズを元に戻し保存しました。しかし数日後同じような現象に遭ったため、調べてみると同じ現象に遭っている人が多いことに気づきました。
一番多い理由としてはバージョンの違いなどによるもの。うちの会社も色んなバージョンのExcelがあり不具合等もあるので揃えたいのだけど、なかなか許可が下りないなどホント苦労します・・・。
こちらの解決方法ですが、対象のマクロボタンで右クリックを押し、
コントロールの書式設定を開いたらタブから「プロパティ」を選択し、「セルに合わせて移動するがサイズ変更はしない」にチェックを入れます。
これで勝手にマクロのサイズが変わることはなくなると思います。これを行ってから今のところ勝手に巨大化はありません。
Excelのマクロが使用できなくなった
急にExcelマクロが使用できなくなったトラブルです。実際私のパソコンでも起こったので、かなりテンパってしまいました。
問題となった症状は下記の画像のようなものです。
通常なら警告文が出て問題なければ解除できて使用できるのですが、今回のは解除できません。マクロボタンを教えてもエラー表示され使用することができません。・・・これは本当に困った。
こちらも調べてみると、Microsoftによるセキュリティ強化のアップデートによるものと判明。しかしどう解除して良いか解りませんでした。
一応詳細の表示があり、こうすれば解除できますよ的なものは書いてあるのですが、なかなか私のような無知には解りづらい・・。解除には幾つか方法があり、その中の一つが上手くいきましたので載せておきます。
まずこのトラブルはインターネット経由のファイルを開くとエラーが表示されるようです。そのファイルをどのような形で開いているかによって解決方法が違うようですね。
ウチの会社の場合、
ユーザーが IP アドレスを使用してネットワーク共有にアクセスしている場合、ファイル共有が 信頼済みサイト または [ローカル イントラネット] ゾーンにある場合を除き、それらのファイル内のマクロはブロックされます。
~マイクロソフト公式ページより~
これに該当しました。
ウチと同じ条件でファイルを開いている方は下記の内容で解決できると思います。
左下の検索バー又はコントロールパネルから「インターネットオプション」を開きます。
インターネットオプションが開いたら、「セキュリティ」タブの「ローカルイントラネット」を選択し、サイトをクリックします。
下記の画面が開くので「詳細設定」をクリックします。
詳細設定画面でこのWebサイトをゾーンに追加するの欄に「file://192.168.〇〇.〇〇」とネットワークアドレスを打ち込み、追加ボタンを押します。
上図の様に下のwebサイトの欄に表示されていればOK!下のチェックは外しておきます。
完了したら、インターネットオプション画面を全て「OK」で閉じ、PCを再起動したらマクロが使えるようになっていると思います。
この方法で解決できない場合には別の方法になるかと思います。下記のgoogle公式ページを参考にしてみてください。
ExcelにQRコードを設置したら一部のExcelでマクロエラーが表示されるようになった
最後に「ExcelでQRコードを使用した際に、一部のExcelで動かなくなった」というトラブルです。
ウチの会社ではExcelでQRコードを使って在庫管理や検品作業などの仕組みを作っています。ところが使用しているPCによって動かないといったトラブルが発生したのです。
ExcelでQRコードを作成するにはMicrosoft BarCode Controlが必要
結論から言いますと一部のexcelで動かなかった理由は、「Microsoft BarCode Control 16.0」がインストールされていなかったからです。
ただ、このトラブルのエラーの表示され方では上記理由と分かり難いです。「プロジェクトまたはライブラリが見つかりません。」と表示され、デバッグすると違うマクロでエラー表示が返されるからです。
Excel上でQRコードを表示させるためには「Microsoft BarCode Control 16.0」が必要です。ところがExcelのバージョンによっては入っていないことがあり、その場合にはACCESS Runtimeをインストールしなければなりません。
Microsoft 365 Access Runtimeをインストールする ↓
Microsoft Access 2016 Runtimeをインストールする ↓
(※おそらくExcel2013以前のExcelではQRコードは作成できないように思います。チャレンジしたことがありますが実現できませんでした。)
私が失敗した理由の一つにExcel2013以降のバージョンではMicrosoft BarCode Control 16.0は通常導入されているものと思っていたのですが、そんなことはないですね。Excel2019は入っていませんでした。
ではACCESS Runtimeをトラブル発生したPCにインストールすれば問題は解決するのだろうと思うわれるかもしれませんが、ここでまた悩まされることに・・・。
ACCESS Runtimeがインストールできない・・・
現在最新のACCESS Runtime2016がインストールできないのです。調べてみるとインストールの方法の違いでできないようですね。これは悩まされました。
何でもofficeのインストールにはクイック実行形式版とインストーラ型の2種類があり、その違いでインストールできないとの事でした。
何とか解決方法はないかと再度調べてみると、どうやらACCESS Runtime2016はできない様ですが、以前のACCESS Runtime2013ならダウンロードできるようで、ACCESS Runtime2013には「Microsoft BarCode Control 15.0」が使えますのでQRコードを作成することができると解りました。
Microsoft Access 2013 Runtimeをインストールする ↓
結果、トラブルの発生していたPCに上記のACCESS Runtimeをインストールしたことで問題は解決できました。
最後に・・
今回はウチの会社で起こったトラブル、マクロボタンが勝手に巨大化、急にExcelのマクロが使えなくなった。ExcelでQRコードを使ったら一部のPCでエラーが表示されたの3つについて対処法をまとめさせて頂きました。
同じ環境に遭われた方の解決にお役に立てれば幸いです。
急なアップデートでのトラブルは本当に困ります。情報が少なかったり、解決策が解らなかったりで会社のシステムが止まるので現場から文句を言われたりと散々です。
解決できた時の喜びと安心は良いものですけどね・・。