IT関係の登竜門的試験である「ITパスポート」を受験することになりました。
ITパスポート試験は比較的容易な試験と言われておりますが、それでも朝早くから働き、副業もしている私にとってはなかなか時間が取れず苦戦が予想されます。
学生の頃は一般的な授業よりも資格の勉強をすることが大好きだった私ですが、流石に働きながらはちょっと厳しいかもしれません。
しかし嘆いてもどうしようもないので勉強を始めますが、勉強方法って人それぞれですよね。
テキスト・参考書をとにかく何度も読み、ある程度理解をしてから問題集を解く人。
初めから問題集を解き、どういった問題が出るのかを確認してから参考書を読む人。
テキストのポイントをとにかくノートに書き写す、書く動作をすることで頭にインプットする人、書かずに声を出して読み声を出すことによってインプットする人など本当に様々です。
勉強方法は色々とありますが、社会人はとにかく時間がない。どうすれば効率良く勉強することができるのでしょうか。
効率良く勉強するために、「勉強する・理解する」を知ろう
まずそもそも勉強するとはどういうことなのでしょうか?
「ある一定の物事を成し遂げるために学問に励み、知識をつけてこなせるようになること」だと思います。
ITパスポート試験ならば、「ITパスポートで問われる知識を勉強して合格水準まで理解し、その知識を用いてIT分野で活躍すること」です。
理解するとは私は専門家ではないので難しいことはいえないのですが、「人に質問されたら正しく説明できる」で良いのではないでしょうか。
ただ闇雲に勉強するだけではダメということですよね。きちんと内容理解し、応えることができなければなりません。
ITパスポートのテキストをざっと見てみましたが、専門用語など暗記が多い試験です。計算問題は2進数や財務諸表くらいでほぼ暗記ですね。
そうであるならば、いかに効率よく暗記し、説明できるまで理解できる方法を知る必要があります。
時間がとれない社会人が効率よく勉強する方法
社会人の効率の良い勉強方法① インプットは夜、アウトプットは朝にする
これはご存知の方も多いと思います。
テキストを読んだり、講義を聞いたり知識を脳へ記憶させる(インプット)には夜に行った方が良く、問題集を解く、論文を書くなど脳から情報を取り出す(アウトプット)のは朝行う方が良いとされています。
理由としましては、夜に学習をする時には日中の仕事で身体や脳が疲れてしまって、アウトプットである計算や問題を解くなど判断力が問われるものは不向きなためです。
逆にインプットである暗記などはただ覚えるだけという簡単なものですので、多少疲れていても脳に吸収されていきます。
また、睡眠は勉強したことを整理して脳へ記憶させることから、寝る前に勉強した方が記憶に残りやすいと言われています。
アウトプットを朝行うのは寝て起きたばかりなので脳は疲れておらず、計算や判断力もスムーズに行えるからとされています。
私は寝る前1時間テキストを読みインプットし、朝起きてから問題集を解くアウトプットを行なっています。
社会人の効率の良い勉強方法② 早朝に勉強をする
効率の良い勉強方法その2は早朝に勉強するです。
先ほども述べましたが、脳がリフレッシュされた状態なので脳に記憶させることも、脳から情報を取り出すことも容易にできるからです。
また、朝は静寂で邪魔するものがないという環境でもあります。勉強を邪魔するTVだってない、家族も寝ている。そして朝から漫画読んだり動画見たいとは思わないでしょう。
もう一つのメリットに時間に制限があるということです。人は時間があると思うとなかなか集中力を持って行動できないもの。
会社に行くまであと〇〇時間と制限があることによって、ここまでやるぞと集中力のある勉強ができるのです。
私は朝3時に起きて勉強をしています。時間は1時間程度ですが、頭がスッキリしているのでサクサク進みます。静かなので集中して勉強できます。
5時には会社に出社しないといけませんので、それまでの時間はブログを書く時間にしています。
社会人の効率の良い勉強方法③ スキマ時間を利用する
これは定番ですね。会社までの通勤時間、会社での休憩時間など、1日の中で空いてるスキマ時間を勉強時間に充てる方法です。
ここでは通勤時間では電車なら参考書を読む、または講義動画を見る、運転中なら講義動画・音声を聞くになりますが、どうせなら講義動画は自分の声を録音したものを使いませんか。
強いイメージがあると長期的記憶として脳に残ります。
強いイメージを残す方法として声に出してテキストを読む、そしてそれを録音する。それでも記憶に残りますが、講義を面白おかしく作るともっと残ります。
自分だけのオリジナル講義音声なのでふざけても全然問題ありません。ぜひお試しください。
社会人の効率の良い勉強方法④ ただ読むだけの作業にならないように、脳内でイメージする
時間がとれない社会人なら、できるだけ本を読む回数は少ない方が良いです。なので、記憶に残る本の読み方が必要です。
本を読む、音声動画を聞くなどのインプットでは、ついつい作業になりがちです。ただ読む聞くだけでは頭に記憶されにくいので、イメージしながら読むと良いです。
例えばCEOとは最高経営責任者のことですが、ウチの会社で言えば〇〇社長のことだなとか。組織形態では職能別組織など色々ありますが、ウチの会社はこれだなと自分の会社に当てはめて覚える方法もあります。
覚えるのが難しい専門用語に関してはちょっと強引なイメージを作ったり、強引な語呂合わせをすると印象に残って記憶に残ります。
会社の上司がよく「本は目で読むな、脳で読め」ってよく言ってたのを思い出しました。
脳で読めたかどうかは1ページ読むたびに、目を閉じ読んだ内容を思い浮かべると良いでしょう。何も思い浮かばないのなら目で読む作業をしただけになります。
読んだと満足してしまう学習になってしまわない様にきちんとイメージしながら脳で読む癖をつけましょう。
社会人の効率の良い勉強方法⑤ 全体像マップを作ろう
勉強をしていると、どこの何を勉強しているのか急にわからなくなったり、問題集を解いているときに急に出てきた専門用語がどんな時に使われる用語なのか思い出せない場合がよくあります。
例えばITパスポート試験でスタックについて問われた場合、「あれスタックって何だったっけ?」となってしまうことです。
ITパスポートの出題範囲の全体像が掴めていれば「スタックは基礎理論とアルゴリズムという大テーマの中のデータ構造に関する用語だ」とすぐ思い出すことができます。
全体像マップとは「目次」みたいなものです。作り方は簡単でエクセルなどで作っても良いし、紙に書いて作っても良いと思います。
試験範囲が大きくなれば大きくなるほど効果があります。以前は行政書士の勉強をした時に使用していました。
私の場合はマインドマップ作成ソフト(xmindなど無料であります。)で作ることが多いですね。(上の画像参照)または大きな用紙を買ってきてマップを作り、部屋の壁に貼るなどしていました。
目次のような全体像を作り細部に用語を記入。用語の説明は記入しません。ちゃんと覚えているか確認用として使用するためです。マインドマップソフトで作成する場合は用語の意味まで記入しても大丈夫です、隠せますから。答え合わせがすぐ簡単にできて便利です。
テキストを読むときも全体像と照らし合わせることで今どこの何を勉強しているんだなと理解が深まります。ぜひお試しください。
社会人の効率の良い勉強方法⑥ 毎日短時間勉強を習慣化、スケジュールに組み込もう
勉強は長ければ長いほどよいという長時間勉強を勧める人もいますが、私はそう思いません。
短時間でも良いから質の良い勉強をすること、時々長時間勉強するより短時間でも毎日勉強をする方が、脳への記憶の定着が良いのはよく知られていることだと思います。
もちろん、両方を重ね合わせた「質が良く、毎日長時間勉強」が最も良いですが、時間のない社会人にはまず無理でしょう。
脳への記憶という話であればヘミングウェイの忘却曲線が有名ですよね。20分後には42%忘れる、1時間後には56%忘れる、9時間後には64%忘れるというものです。
ヘミングウェイの忘却曲線に沿った学習プランなんてものもあります。
毎日勉強、復習をすることで脳への記憶を高めましょう。ついつい先を急いでしまいますが、前日の復習も必ずしましょう。
復習には先程の全体像マップを使用しても良いかと思います。
毎日勉強するにはスケジューリングが必須です。毎日バラバラの時間に勉強すると習慣化しにくいので、毎日決まった時間になったら勉強しましょう。(スキマ学習は自由です)
社会人の効率の良い勉強方法⑦ ながら学習と勉強の邪魔になるものは避ける
最近子供達の間で流行っているながら学習。ゲーム実況動画みながら勉強するなどです。これは私達大人でもよくあることです。
音楽を聴きながら勉強するというのも良くないと私は思います。どうしても音楽に意識を取られてしまうので集中力が途切れ、勉強の妨げになるからです。
どうしても音楽がないとダメだ、さみしいという人は興味のない音楽をかけることをお勧めします。もちろん音量は小さければ小さいほど良いです。
また、勉強を妨げになるものは勉強が終わるまで避けましょう。例えば、休憩時間に漫画を読む、ゲームをするなどです。十中八九勉強が進まなくなります。休憩は体を伸ばす、軽く横になる、コーヒーを飲む、瞑想をするなどにしましょう。
スマホも勉強の妨げになります。今は時間が来るまでスマホを触れなくするグッズなども販売されていますので活用したり、誰かに預けるなどしましょう。
やる気を出すための環境を作ろう
勉強するにあたってやる気は非常に大事です。モチベーションと別の呼び名で呼ばれるものでもありますが、なかなか継続できるものではないですよね。
それでも少しでもやる気が続くように幾つか私がやっていることをご紹介します。
1.なぜ勉強するのか常に意識しておく
2.1回の試験で必ず受かると決める
3.周りに試験を受けることを宣言する
4.IF-THENプランニングを利用する
5.1時間でどのくらい勉強できたか意識する
6.1日30秒でいいから毎日続ける
7.1日1回「合格書」を手にした自分をイメージする
8.願望は紙に書いて貼っておく
9.翌日の学習計画を立てておく
1.なぜ勉強するのか常に意識しておく
勉強のやる気を継続させるためには、なぜ勉強をするのかその理由を常に意識しておくことが必要です。
ITパスポート試験を受ける理由はなぜなのか、IT系の基本的なスキルを身につけ、または企業というものがどういうものなのかを知り、これからの仕事に役立てたい、資格を取れば無い人よりも優遇されるなど明確なメリットを常に意識しておきましょう。
私は日々の勉強開始5分前に一度必ず目的を確認するようにしています。目的と別に合格した後の自分もイメージします。例えばみんなから賞賛される、合格書を見つめる自分をイメージするなどです。
こうすることでやる気が起き、気合いをいれて勉強を始めることができます。
2.1回の試験で必ず受かると決める
試験勉強は根気がいるものです。合格するために時間や費用など様々なものを犠牲にしなければなりません。ですので試験はできる限り1回の受験で合格したいものです。
どんな簡単な試験でもうっかりミスや油断をしてしまうと不合格になってしまいます。試験に不合格になるとまた時間が取られてしまいます。それだけなら良いのですが、モチベーションもどんどん下がっていきます。これは非常にマズイです。
私は一時期行政書士の資格を取ろうと勉強を始めたのですが、最初は気合い十分で勉強していたものの、数回不合格になりモチベーションが上がらず大変苦労をした覚えがあります。
試験は1回で必ず受かる・・その意気込みを持って臨みましょう。
3.周りに試験を受けると宣言する
これはダイエットでもよく使われる手法ですね。周りに試験を受けることを宣言することによって、やる気を高める方法です。
応援してもらってやる気を出す、結果を出すことで賞賛してほしい、失敗したら笑われるなどいろんな心情を利用して結果を出します。
私も周りによく宣言をするのですが、いつも馬鹿にされて無理無理を言われてしまいます。しかしそれをバネにして成功させるととても気持ちがいいですよ。諦めそうになったらバカにされるそう思って努力してきました。
4.IF-THENプランニングを利用する
IF-THENプランニングとは、簡単に説明すると「〇〇をしたら〇〇をする」というものです。
例えば私の場合ですと、勉強するときには「雨の音」をyoutubeなどで聴きながら勉強する癖をつけています。雨の音が聞こえると勉強スイッチが自動的に入るようにしているのです。そうすることで集中力が増します。
また、私は毎日筋トレをするのですが、筋トレ専用BGMがあってその曲がかけて筋トレに励むようにしています。
このように〇〇をしたら〇〇をするというIF-THENプランニングを用いるとメリハリが付きますし、ルーティン化しやすくなります。
5.30分でどのくらい勉強できたか確認する
勉強はただダラダラしても効果はありません。なんとなく本を読んで、なんとなく字を書いてただ勉強しましたでは貴重な時間を無駄にしてしまうでしょう。
30分・1時間でも良いので自分がどのくらい学習できたか小まめに確認するようにすると、集中力も上がりますし、効率の良い勉強方法を思いつくことができます。
また達成感も味わえるので勉強が楽しくなります。勉強をしたら今日1日を振り返りどのくらい学習できたか確認するのも大切なことだと思います。
6.1日30分でもいいから勉強する
これは勉強だけに限ったことではありませんが、何か目標を立てた時、それに向かってする努力は毎日継続してすることが大事です。
毎日1時間勉強をするのと、1日おきで2時間勉強するのでは前者の方が良い学習と言われます。
毎日継続して行うのは大変ですが、最低でも数十分勉強をするようにしましょう。毎日止まらず続ければモチベーションが上がりますし、毎日勉強・努力する癖(習慣)もつきます。
7.1日1回「合格書」を手にした自分をイメージする
目標・ゴールに到達した自分をイメージすることで、実際に成功することができると言われています。これは科学的に実証されているそうです。
毎日成功する自分、ITパスポート試験の場合でいきますと、合格証書を手にしてみんなに誇らしげにしている自分とその感情をイメージすることで夢が実現するということです。
これは脳の仕組みを利用して行う手法なのですが、気になる方は「ビジュアライゼーション」を学ばれると良いかもしれません。
私は毎日、朝起きてシャワーを浴びながら瞑想しビジュアライゼーションを行なっています。イメージするのはなりたい自分なら何でも良いのです。「健康」「ダイエット」「仕事」「家庭」「人間関係」など良い環境をイメージします。
嘘くさいと思われるかもしれませんが、少しずつあなたに変化が訪れるようになります。
8.願望は紙に書いて貼っておく
あなたの目標を目に付くところに貼っておくというのも効果的です。昔はよく「東大合格」とか壁に貼ってあったりするのをドラマなどで見かけたものです。
実はアレも実際に効果があると言われています。
確かに「ダイエットして綺麗になる」と壁に貼っておけば、それを見ながらお菓子を食べたりするのは何だか気が引けそうですよね。
また、トイレやお風呂に九九表が貼っていたという方もいらっしゃるかもしれません。不思議と興味なくても九九を読んだりしてしまうんですよね。
自分の机にも「ITパスポート絶対合格」と書いて貼れば嫌でも勉強する気になります。
9.翌日の学習計画を立てておく
翌日の学習計画を立てることで勉強しやすくなります。
これは何から始めようと悩まずに済み、無駄な時間がなく、スムーズに学習大勢に入れるからです。
また、日本人は計画を立ててそれを忠実に実行してしまう独特の感性があるからかもしれません。せっかく計画を立てたのだからしないと勿体ないと思うのかもですね。
同時に中途半端も嫌うという面もあります。少し予習しておけば、最後までしっかりやり遂げようとするものです。こういった性質を利用するのも良いですね。
その日の勉強を終えたら、今日の学習をまとめ、翌日の計画もしっかり組むことで意欲を継続したまま学習することができます。
最後に・・・
社会人が勉強するのに全く時間がないということはまずあり得ません。24時間のうち最低でも30分は勉強する時間は取れると思います。
30分という短い時間ですが、効率の良い勉強をする、それを毎日継続できるよう習慣化することで勉強する、資格を取ることは可能です。
休みを長い時間勉強に充てるのも良いでしょう。
勉強を工夫することで効率の良い学習ができ、時間が少ない社会人でも難しい国家試験を合格することは、勉強期間は長くなるかもしれませんが可能だと私は思います。