さほどPCに詳しくも無く、経験もない私に突然降りた辞令「システム管理者に任ず」。
さらに追い討ちをかけるように私の会社には情報システム部のような部署がない・・。つまり新規の部署なのです。
普通は情報システム部のような部署があって、未経験の私が一から教わるというのが普通なのでしょうがウチではこれが当てはまりません。
未経験者が情報システム部を一から作っていく・・なんとハードルの高いことでしょう。というか鬼ですね。これがいかに大変か上層部の方達は解っているのでしょうか。
ですがおそらく私と同じ境遇の方もいらっしゃると思います。何から始めればいいのかさっぱりだと思います。
しかし任命された以上何もしないわけにはいきません。前向きに考えていきましょう。とりあえず独学で一から学び、体系的に知識を深める必要があります。
今回は「システム管理」という業務について考えていきたいと思います。
社内のシステム管理者とは
まず初心者システム管理者である私がまず頭に入れておかないといけないのは、「システム管理者」の主な役割・業務だと思います。
これが解っていないと何から始めれば良いのかわかりません。
システム管理者というのは会社にある様々なPCやシステムを使う人(ユーザー)がスムーズに使えるように環境を整えてあげる人のことです。
そのため、ユーザーよりもPCに関する広い知識が必要になりますし、IT関連は成長が急速なので最新情報のアンテナを常に張り巡らせておかねばなりません。
システム管理者の業務
システム管理者の役割から必要な業務を考えて一覧にしてみました。
1.社内PCの管理
2.ネットワークの管理
3.セキュリティ管理
4.アカウント管理
5.サーバー管理
6.ライセンスの管理
7.バックアップ管理
8.ソフトウェア・アプリケーション管理
9.ユーザーサポート・トラブル対応
10.ログ監視
初心者の私が思いつくのはこれくらいでしょうか。本来はもっとあるものだと思います。
システム管理者業務① 社内PCの管理
システム管理者は社内にあるPCについて把握しておかなければなりません。どこの部署(場所)にPCが何台置いてある、どんなスペックでどのような目的で使用され、どんなソフトが入っているなどを知っておく必要があります。
これらは構成管理と言われ、システム管理者がまず初めに取り掛かる管理台帳作成などがこれにあたります。
システム管理者業務② ネットワークの管理
インターネットが広く利用されている現代では、至る所でネットワークが使用されており、これを管理することもシステム管理者の仕事です。外部のネットワークに繋ぐことや、社内のIPアドレスの管理などがあります。
システム管理者業務③ セキュリティ管理
インターネットで外部とのネットワークを繋ぐということは、企業に害するウイルスなどの脅威がすぐ近くにあるということです。
社内のウイルス対策状況を知り、日々巧妙になるウイルスから守るためセキュリティソフト更新などを行うことも業務の一つです。また、PCを使用するユーザーへの教育も重要であり必要不可欠です。
システム管理者業務④ アカウント管理
企業では多数の人がPCを使用します。人によっては作業を制限したり、閲覧できないようにしたりするという場合もあるでしょう。企業のユーザーリストを作成し、権限管理をすることも重要なお仕事です。
また、退職した人が社内のPCへアクセスできてしまうのは大問題です。企業のアカウント情報は常に最新に保たれてなければなりません。
システム管理者業務⑤ サーバー管理
小企業などはPC単体でファイルや情報を管理する場合もありますが、それなりに会社が大きくなるとサーバーを設置し、PCを一括管理する・ファイル共有などを行うことがほとんどになります。サーバーを管理することも業務の一つです。
システム管理者業務⑥ ライセンス管理
企業では様々なライセンスを使用することがあります。社内ライセンスもそうですし、外部企業とのライセンスもあります。これらは一覧化して保存しておくことが大事でPCが増減した時に大変便利です。
システム管理者業務⑦ バックアップ管理
突然サーバーやパソコンがクラッシュしたり、使用不可となった時に、今まで作り上げてきたものが何もかも無くなってしまったら・・・大変恐ろしいですよね。企業は重要な書類が幾つもあり、PCで管理されている場合が多いです。
そんな重要な書類やファイルを守るためにもバックアップをきちんと残す仕組みづくりをする必要があります。
システム管理者業務⑧ ソフトウェア・アプリケーション管理
企業ではいろいろなソフトウェアを使用します。マイクロソフトオフィスだったり、ウイルスソフトなど様々です。社内の使用しているソフトをまとめ把握・管理しておくことも大事な業務です。
システム管理者業務⑨ ユーザーサポート・トラブル対応
システム管理者が一番に業務に追われるのがトラブル対応です。「電源が入らなくなった」「ネットワークに繋がらない」「パスワード忘れました」などあげればキリがありません。
ユーザーサポートの面では「エクセルでグラフの作り方が知りたい」「ローマ字変換ってどうするの?」など解決するのにPCやソフトウェアの知識も必要です。
新しいソフトウェアを使用することになったら使い方講習という教育だってシステム管理者の仕事です。
システム管理者業務⑩ ログ監視
業務中にユーザーが仕事と関係ないWebを開いたり、コンピュータウイルスが潜んでそうな有害なサイトを訪問する、または、権限のないファイルを開くことがないように、システム管理者はユーザーのPC使用状態についてログ監視しなければなりません。
最後に・・・
システム管理者がどういう役割を持つのか、システム管理者の業務についてまとめてみました。
上記内容についてこれから業務を行なっていきます。
一つずつ勉強していって早く頼りになるシステム管理者になれたらいいなと思います。